健康コラム

2017年に英国の権威ある医学誌『Nature Medicine』で、睡眠と痛みの関係について興味深い研究が掲載されました。

研究によると、睡眠不足が原因で増強した痛みにはイブプロフェンなどの通常の鎮痛剤は効果がなく、カフェインとモダフィニルという覚醒促進薬に効果があったといいます。

どうやら、睡眠不足で眠くなると痛みを感じやすくなり、その痛みの感じやすさは眠気を取ることで回復するらしいのです。

痛みは睡眠障害を引き起こし、その睡眠不足は神経を過敏にさせ、更に痛みを増強させることは知られています。

しかし、眠気が痛みを増強させているというのは専門家にとっても全く想定していなかった新発見だったのです。

ただし、これはそもそも“睡眠不足”がもたらした痛みであることを忘れてはいけません。

つらい症状で悩んでいるなら、まずは日々の睡眠を見直しましょう。